LSVTⓇとは・・・
Lee Silverman Voice Treatmentの略で、米国のRamigらが考案した発声発語明瞭度改善目的の訓練法で、特にパーキンソン病患者さんの発話明瞭度改善に有効であるとされ、言語聴覚(ST)領域では初めて訓練効果に関するエビデンスが臨床研究では最高の“レベルⅠ”と認められた手法です。
最近では、理学療法(PT)領域への応用研究も進んでいることもあり、発声訓練を主体とするST領域の訓練法をLSVT LOUDⓇ、PT領域の訓練をLSVT BIGⓇと呼んで区別するようになりました。
認定を受けた理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のみが実施することを許されています。当院では、理学療法士3名、作業療法士1名、言語聴覚士3名(令和5年11月21日現在)が正規の認定を受けています。
LSVT LOUDⓇとは・・・発声・発話障害に対する治療法
- 声が小さくなったと言われる
- 言葉がなめらかに出ない
- 同じ音を繰り返してしまう
- 何度も聞き返される
などといった症状に対し、意識的に大きな声を出す訓練をすることで発話明瞭度や日常会話の改善を目指します。
LSVT BIGⓇとは・・・運動障害に対する治療法
- 歩き出しの一歩がなかなか出ない
- 歩幅が小さくなったと言われる
- 椅子から一度に立ち上がれない
- ボタンを留めるのに時間がかかる
などといった症状に対し、体を大きく動かすことに焦点を当てて集中的に訓練することで正常に近い動きの獲得を目指します。
訓練スケジュール
●約1か月の入院もしくは通院(週4日×4週間 計16回)が必要となります。
●1日約1時間の訓練を週4日×4週間、合計16回の集中的な個別訓練を行います。
※初期・最終評価を含め計18回
※LSVT LOUDⓇとLSVT BIGⓇを併用する場合には、1日約2時間の訓練となります。
●個別訓練以外にも毎日の宿題(セルフトレーニング)を行ってもらいます。
LSVT LOUDⓇとLSVT BIGⓇ共通(一例であり、実際とは異なる場合があります)
入院・通院第1週目 | 入院・通院第4週目 | ||||
月曜日 | 火曜日〜金曜日 | 土曜日・日曜日 | 月曜日〜木曜日 | 金曜日 | |
午前 | 初期評価 | 個別訓練 (60分/回、4日間連続) |
セルフトレーニング (15分〜20分) |
個別訓練 (60分/回、4日間連続) |
最終評価 |
午後 |
セルフトレーニング |
セルフトレーニング (15分〜20分) |
セルフトレーニング (15分〜20分) |
●4週間の訓練プログラム終了後は定期的(3~6ヶ月に1度程度)に再調整(フォローアップ)を行います。
LSVT LOUDⓇ/LSVT BIGⓇをお受けいただくために・・・
下記基準に適応するか確認させていただきます。
- 約1か月の入院もしくは通院(週4日×4週間 計16回)が可能であること
- 病状が安定していること(服薬コントロール)
- 訓練や宿題(セルフトレーニング)を意欲的に行えること
- 医師の判断により、LSVTⓇによる改善が見込めること
- 声かけにより、動作の大きさに変化が生じること
- 訓練プログラム終了後定期的(3~6ヶ月に1度程度)な入院もしくは通院が可能なこと
※これらの基準に合わない場合にはお断りさせていただく場合もあります。 詳しくはお問合せください。
LSVT LOUDⓇ/LSV TBIGⓇについては下記までお問合せください
(月~金曜日 9:00~17:30)・(土曜日 9:00~12:30)
医療法人慈啓会 白澤病院
〒329-1102 栃木県宇都宮市白沢町1813-16
電話 028-673-0011
LSVT Global, Inc.
Phone: 1-888-438-5788 Fax: 1-520-867-8839
E-mail: info@LSVTGlobal.com
Web: www.LSVTGlobal.com